2007/11/15

衝動

榎本ナリコ『榎本ナリコ+野火ノビタ 2』
姉が貸してくれたのを読みました。榎本ナリコの同人誌を刊行したもの。ベースとなったのは、あの富樫の『幽々白書』。
それの後日談、と言うにはあまりにも離れていますが(50年以上後の話)、二次創作とはまた微妙に違う気もします。老いと不老、魂と肉体、人間とアンドロイド、という話題が盛り込んであって、そこに愛想劇が入ってて、こんなのが同人レベルで存在したのかと思うと恐ろしくなりました。あと、男性向けだとこう言うストーリー重視のものはなかなか出てこないだろうなと思います。「月姫」や「ひぐらしのく頃に」は、エロが無くても恐らく進行するようなシロモノですし、しかもゲームだしまた違う。
著作権者が二次創作を潰せないのは、こういう人材が出てくるからなのだろうとあらためて感じます(無から有を生むオリジナルとはちょっと違うとは言え、それは原作や編集が入れば大丈夫なんだろうし)。逆に、今国やら著作権保護団体やらがひたひたと推し進めている著作権保護の徹底は、日本のマンガ・アニメ等の業界の地盤を崩すことになるでしょう。このままでは将来的に日本は地盤沈下する。確実に(少子化等の問題は別として、ね)。

築地俊彦『けんぷふぁー1』
主人公女性化ハーレム物語。トランスセックスなので買ってみたけど、女しか出てこない話はほんっとうに面白くない。というのは、主人公からも、そして作者からも男視点からしか見られていないようなので、それほどドロドロしてないのである。だから最近の「マリみて」も面白くないし。私は男だからわからないけど、女性世界って結構ドロドロしてるイメージがあるし、女性世界を描くならそれを見てみたい。だから、ジャンプが提供している熱血!友情!正義!という単純な世界観は少年誌に非常にマッチしているし、ハーレムモノは男の欲望だけなのでまーったく面白くない。やるならR18でやってくれ。

舞阪洸『鋼鉄の白兎騎士団』
ファンタジーだし、最新刊(5巻)の表紙絵がものすごくカッコヨカッタので買ってみた。正直ハズレ。ハーレムどころか男が出て来ないし。少女にエロイ格好させて戦わせて読者がはにゃ~んと萌えるみたいな。ストーリー展開が気になるところだけど、これは売り。

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